後遺障害等級第12級12号の認定を得た転倒事故(業務災害)

  • ご依頼者:40代/男性/福岡県
  • 傷病: 左第5中足骨基部骨折
  • 部位: 左足
  • 後遺障害等級: 第12級12号
  • 最終示談金額: 226万2788円獲得

事故内容と障害内容

ご依頼者様は、トレーラの運転手としての業務中、荷物を積み込む際に固定具をとめようとしたところ、足元に資材があったために左足を捻って転倒し、負傷されました。
事故から半年以上が経過しても、左足の腫れと圧迫感やズキズキとした痛みが常にある状態で、歩くたびにも痛みが増悪する状況であり、重量物の運搬や長距離運転ができなくなったことで、事故以前の仕事に戻れずとてもお困りでいらっしゃいました。

ご依頼の経緯

長期間治療を続けているにもかかわらず、痛みの症状がなかなか改善しないため、日常生活にも業務にも支障が出ておりました。ご依頼者様は、労災保険への後遺障害申請を希望されておりましたが、治療方針や完治見込みについて医師と揉めたというご事情があり、診断書の作成依頼ができないとのことでご相談に見えられました。

弁護活動

まず、患者は医師へ診断書の作成をお願いする立場にありますので、医師との関係が悪化している状態では、十分な検査や診断書への記載・追記などを依頼することは難しいです。

加えて、痛みの原因がわからないとのことでしたので、適正な後遺障害の認定を目指すうえでは、できれば一度大きな病院で新たにCTやMRIの画像撮影を行うことが望ましい状況でした。

そこで、当事務所から現在かかられている整形外科へ医師面談を実施し、大学病院の紹介状をもらうことに成功しました。
後日改めて大学病院を受診していただいたところ、中足骨基部の背側に骨片が確認され、中足骨基部の骨折線が残存していることが痛みの原因と考えられることが判明しました。
原因が明らかとなりましたので、そのまま大学病院で診断書の作成を依頼し、当事務所で作成した意見書の添付を行い、後遺障害の申請を行いました。

また、当事務所では、後遺障害申請書類の提出後に労基署にて行われる面談に備え、想定質問を事前にお伝えし、スムーズな面談が実施できるようサポートを行っております。

結果

十分に記載がなされた診断書ができ、自覚症状についても意見書にて主張を行ったことで後遺障害等級第12級12号が認められ、226万2788円を獲得することに成功しました。
ご依頼者様からは、後遺障害の認定に加え、治療期間中にずっと不安であった痛みの原因についても判明したことや、スムーズな面談が実施できたことについても大変お喜びの声をいただきました。

骨折した骨は時間の経過とともに元に戻ることが一般的ですが、今回のケースのように、骨折部周辺の軟骨を損傷した場合は元に戻ることがなく、時間が経って多少痛みが軽減することはあれど、完全に痛みが消えることはないと言われております。
症状を見落としてしまうと、適正な後遺障害の認定は得られなくなりますので、少しでも不安や気になる点がございましたら、当事務所までお気軽にご相談くださいませ。